実践編 : 周囲の人を巻き込むメンバーの力を引き出す

管理者にとって「メンバーと話をすること」は重要な仕事の一つとして言ってよいでしょう。コミュニケーションでメンバーの力を引き出せれば、プロジェクトの推進力になり、最終的な成果物のクオリティも上がります。

それでは、コミュニケーションにおいてどのような点に注目すれば、メンバーの力を引き出せるのでしょうか。

そのタスクをなんのためにやるのかを伝える

仕事をする際に、理由は必ずしも必要ではありません。しかし「なぜこのタスクをする必要があるのか?」という問いに納得のいく答えを得られれば、メンバーのモチベーションは高く保たれるはずです。

また「なぜこのタスクをやるのか」を更に進めて「なぜあなたにこのタスクを任せるのか」「このタスクを終わらせることが、プロジェクトにどのように貢献するのか」を伝えられれば、管理者であるあなたとメンバーは、よりお互いの理解を深めることができるでしょう。

tips
理由には背景がある

お互いが同じプロジェクトの背景を共有していれば「なぜそうする必要があるのか?」を納得してもらいやすくなるでしょう。プロジェクトの背景とは、現状の問題点やこれまでの経緯です。

特にプロジェクトに参加して日が浅いメンバーには、これまでの背景を伝えておくことで、お互いの理解が深まりやすくなるかもしれません。

相手の話を聞く

伝えるだけでなく、相手の話を聞くことも重要です。もしその話が稚拙なものであったとしても、メンバーにとっては大事なことかもしれません。自分の考えがしっかり受け止められている、とメンバーが実感できれば、あなたの話を聞く心の余裕も生まれてくるでしょう。

ただし、話を聞くことと、相手の要求を無制限に受け入れることは違います。プロジェクトに悪影響を与える提案などには明確に拒否をしなければなりません。その際は「なぜその提案は受け入れられないか」をはっきりと提示すれば、メンバーの理解を得られるかもしれません。

メンバーの性質にあったコミュニケーションをする

当然のことですが、メンバーは人間です。一人一人性格も生活環境も違いますから、もしあなたが同じ行動をしても異なる反応をするはずです。

厳しく接することで奮起するタイプ、自由に仕事をさせることで独創的な成果をあげるタイプ、しっかり筋道を立てると仕事の速度が一気に上がるタイプ、メンバーのタイプは千差万別です。画一的に接するのではなく、そのメンバーにあったコミュニケーションを模索し続けましょう。

tips
無駄話がプロジェクトを円滑に?

程度にもよりますが、仕事に関係のない軽い雑談はチーム内のコミュニケーションをスムーズにします。メンバーの人となりを知っておけば、人間関係の深刻なトラブルは起こりにくくなるでしょう。

ツールに頼りすぎない

プロジェクト管理ツールは便利なものですが、それに頼りすぎると悪い副作用も現れます。ツールで必要事項の連絡だけをして、あとは全くコミュニケーションを取らないチームを想像してみてください。よほどメンバーと環境に恵まれたチームでなければ、すぐにバラバラになってしまうことでしょう。

直接顔を合わせての会話やタスクを受け渡した後の軽い雑談から、難題の突破口に繋がる情報や新たなアイデアを得られることは少なくありません。

ツールでタスクのやりとりをした後など、あえてチャットの方でも連絡してみましょう。直接席まで行って概要を説明するのもオススメです。相手の表情やちょっとした言葉遣いからも、多くの情報を得られることでしょう。

相乗効果を生みだすチーム

メンバーとお互いに良い刺激を与え合う関係を築くことができれば、プロジェクトの成功は大いに近づくはずです。様々な観点からチームを眺めてみることが大切です。

しっかりメンバーと話をするのが吉ばい!